謙虚

2008年9月16日 ◆普段の出来事
〓仕事〓

 9月25日で、今のバイト先を辞めることになった。

 本当に、あの店長の他力本願が嫌になる。自分から新しいことをする気力が無く、毎日同じ事を繰り返している。製品を作り、店頭に並べるだけ。新しい試みもなく、結婚12年になっても子供もなく(面倒だからいらないそうだ)、営業努力もなく。店は床が腐って虫が湧き、埃が溜まり、クロスは色褪せ破れている。食品を扱う店のモラルが、墜ちている。

 今年の春先、年内に辞めたい旨を伝えたのだが店長は一向に新しい人を募集しない。このままズルズル続けるのは嫌だな、と思っていた矢先。バイト仲間が私の事情を察して、手書きの募集公告を店頭に出してくれた。すると翌日には希望者が現れ、即採用。
 先週から新人さんに仕事を引き継いでいます。

 ところがこの新人さん、なかなかの強者。自尊心が高く、他者を見下した言動をする。結婚後に2つほどパート勤めをしたそうだが、どちらも3ヶ月持たなかったらしい。

「車運転できるの?」(店長)
「自信ありますよ」(新人さん)
「じゃあ、届け物とか頼んじゃおうかしら」(お店を仕切るおばちゃん)
「……うちの車、ゴルフなんですよね」(新人さん)

「……」(返答に困る一同)

「娘さんいくつなの?」(おばちゃん)
「中2で私立に通ってるんですよ。月に6万以上かかるし、ダンスクラブだからこっちもお金が掛かるんです。それに関西に持ち家があって、こちらにも一戸建てを買ったから2件分のローンを払ってるんですよね」(新人さん)
「それは、大変ですね-。子供の習い事はお金掛かるし。もうすぐ高校の心配しなきゃならないし?」(kazato)
「私立ですから進学は心配ないんです。習い事は私が琴を習っているから、それにお金掛かるんですよ。琴は100万円以上するもので、維持も大変。8歳の時からやってるんですよね」(新人さん)

「…………」(返答に困る一同)

 どう考えても、お金持ちのお嬢様……。
 食品扱う個人商店で、バイトする必要があるのだろうか?

「スライサー(業務用の、お肉をスライスする機械)使って、試しに切ってみますか? 」(kazato)
「はい。あ……ちぎれちゃいました」(新人さん)
「いいよ、私が買っていくつもりだったから」(kazato)
「そうですか。でもこの店、他に比べてグラム単価高いですよね。kazatoさん、お金持ちですね」(新人さん)
「ぷち(何かが切れた音)」(kazato)

 今日も引き継ぎのため、バイト先に顔出すつもりだったけど火曜日は暇だし雨も降っている。多分お客も来ないだろうな……と、お店に電話。
 
 案の定。

「今日は来なくていいよ、新人さんだけで十分だから」

 けっして、一緒に仕事したくなかった訳じゃないですよ?
 まあ、念のため。

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