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【短編小説】 熱帯夜(3)更新しました。(3話完結)
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◆台風のために

 25日に行われる予定だった、幼稚園行事の「葡萄狩り」。息子は楽しみにしていたのだが、台風のため27日に延期になった。連絡を貰ったあたしは、ひどく落胆。

 息子に何て言ったらいいんだろう……。

 「葡萄狩り」は、毎年夏休みに行われている。しかし年少の時も年中の時も、夏休みは実家に帰っていたため参加できなかった。今年こそはと思っていたのに。

 実家の十日町では、25日から27日まで「夏祭り」がある。お祭り大好き人間の旦那も、今年はわざわざ夏休みと別に有休を取った。25日は「葡萄狩り」の後、早めに帰ると言った旦那が帰宅次第、出かける予定だった……。

 ああ、また「葡萄狩り」に行かせてあげられなかった。
 ゴメンね。

 台風のバカヤロ〜(TT)

 息子に事情を説明し、「葡萄狩り」は必ず家族で行くからねと約束した。すると息子はこう言った。

「俺って最高についてるジャン。お祭りも行けるし、葡萄狩りもいけるし、両方行けるんだからな」

 負け惜しみだって、解っていた。
 悔しそうな顔して、でも無理に笑って。

 まだ5歳なのに、男の子なんだな。
 こんなに小さくても、男の子っぽい虚勢を張るんだな。

 なんだか、感動してしまった。(笑)

◆夏祭りの夜

浴衣に着替えたお姉ちゃん。パパはもちろん鼻の下を伸ばしていたけど、一番嬉しそうだったのは、息子かもしれない。

「お姉ちゃん、可愛いね。Tくん(息子の名前)は男の子だから、大きくなったらTくんがお姉ちゃんを守らなくちゃね」

 祭りに行く途中であたしがそう言うと、息子はしっかり頷いて見せた。

「なになに? 何話してるの?」 娘が振り返って聞き返す。

 だけど息子は「何でもない」と、お姉ちゃんに言った。

 ふ〜ん。少し前ならママの言葉を、そのままお姉ちゃんに伝えてたのに。

 成長したモンだねぇ(笑)

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