◆SさんがNさんを見切った
もう二度と、ご近所のトラブルに関して書くまいと思っていた。自分で自分を追いつめても仕方がないと思った。でも、整理を付けたくて書くことを、許して貰いたい。
今から一年半ほど前、引っ越し後まもなくだった。Nさんの息子T君(小学校3年生)と私の娘M子(小学1年生)が遊んでいる時に、娘がNさんの息子の肩をふざけて押した。T君はよろめいて尻餅をつき、M子に「お前力があるな」と笑った。それだけと、思っていた。
翌日になって、Nさんが「ちょっと、言いたい事があるんだけど」と言いにきた。Nさんが言うには、「合気道を習っているんだから、人に暴力をふるわないように教えるのは親の勤めでしょう」
娘は暴力など使っていない。遊んでいて、ちょっと押しただけだった。でも、そう見えたなら仕方ないと、その時は謝った。
その後、Nさんの息子と娘がちょっとしたことで喧嘩になった。テレビゲームのやり方云々だから、子供同士で解決すればいいと静観していた。しかしNさんは、娘に向かって「あなたは生意気だし口も悪い。高学年になったら必ずいじめられるから、今のうちに気をつけなさい。私はあなたの為に言ってるの、解ってる?」と言った。娘は黙って聞いていたけど、Nさんが帰ってから泣きながら私に聞いた。「M子は、いけない子なの?」私は娘を抱きしめて、「そんなこと無い、M子は良い子だよ、きっとNさんも解ってくれる」そう言うしかなかった。
悔しくて、娘を庇えなかった自分が情けなくて、その夜は布団で泣いた。
その後も、Nさんは謂われのない悪意を振りまいた。
Nさんの息子を先生がひいきしているのをねたんで、私が幼稚園で悪口を言いふらしているから、職員会議になった。
私は感情的で躁鬱の気があるから、声を掛けられても相手にしない方が良い。
そんなことを、言っていたようだ。
仕舞いには主人を呼びだし「奥さんに一言注意して欲しい」とまで言ってきたのだ。
謂われのない事だった。事実無根、覚えのないことばかりだ。
そしてNさんの言うことを信じたSさんが、私に言った。
「みんながあなたを無視してるのが解らない?挨拶しないで欲しいの、私たちも挨拶しようとは思わないから」
悔しかった。
情けなかった。
でもどうしようもなくて、私は逃げた。
事情を理解してくれていた、お母さんがいたから
バス停を移った。
もう、関わらなくて良い。
関係ないところで、平穏に日常を過ごしていた。
ところが……
先日、幼稚園ママ達の親睦会があった。
Nさんは参加しなかったけど、Sさんが参加していた。
ちょっと、どきどきしながらも、まあ直接話さなければ問題ないと気持ちを落ち着けようと思った。
ランチタイムに関わらず、Sさんはビールをジョッキで3杯も飲んでいて、大丈夫かな?くらいに見ていたのだけど……。
帰り道で、Sさんに呼び止められてしまった!
心臓はドキドキ、手が震えた。
今度は何を言われるんだろうと思った。
もう、顔もあわせることもないし、思い当たることなんか無いのに!!
Sさんは言った、最近Nさんの言動に不信感を覚えていると。
私の話をきちんと聞きたいと。
それを言う為に、お酒の力が必要だったと。
Nさんは、私の自転車が何時から何時まで無かったとか、今日の服装とか、誰がいつ遊びに来ていたとか、とにかく気にしているという。毎日のように聞かされて、なおかつ、私の交友関係まで探りその友人の悪口を聞くに至って、SさんもNさんの言動に嫌気がさしてきたというのだ。
そのうえ、「Nさんの子供が、うちの子に乱暴をする」という。
「だから、かざとさんちのT君みたいな優しい子と遊びなさいって言ってるのよ」
なぜ今更、そんなことを言うの?
あなた、あたしになんて言ったのよ?
それでも平静を装い、あたしはSさんの言うことに「もっともです」と頷く。
何て憐れ。
なんと馬鹿馬鹿しい。
バス停を変わったあの日、
悔しくて、唇をかみ切った。
眠れなくて、相手を呪った。
仇なす者全て、滅びよと願った。
対岸の揺らめく炎に誘惑を感じて、河を渡ろうと思った。
行動に移せば、一時的な満足を得られると思った。
相手を切り刻む夢を見た。
だけど理性が許さなかった。
引き留めてくれる友の手があると知っていた。
だから耐えた、
逃げたと言われてもかまわなかった。
今は、
Nさんが只憐れと思う。
あなたに救いはなく、
たどり着く先が、見えているから。
どうしよう
どうしたらいい?
Sさんが、いろいろと話を聞いて欲しいという。
いまさら?
いまさらね?
笑うしかないよ。
もう二度と、ご近所のトラブルに関して書くまいと思っていた。自分で自分を追いつめても仕方がないと思った。でも、整理を付けたくて書くことを、許して貰いたい。
今から一年半ほど前、引っ越し後まもなくだった。Nさんの息子T君(小学校3年生)と私の娘M子(小学1年生)が遊んでいる時に、娘がNさんの息子の肩をふざけて押した。T君はよろめいて尻餅をつき、M子に「お前力があるな」と笑った。それだけと、思っていた。
翌日になって、Nさんが「ちょっと、言いたい事があるんだけど」と言いにきた。Nさんが言うには、「合気道を習っているんだから、人に暴力をふるわないように教えるのは親の勤めでしょう」
娘は暴力など使っていない。遊んでいて、ちょっと押しただけだった。でも、そう見えたなら仕方ないと、その時は謝った。
その後、Nさんの息子と娘がちょっとしたことで喧嘩になった。テレビゲームのやり方云々だから、子供同士で解決すればいいと静観していた。しかしNさんは、娘に向かって「あなたは生意気だし口も悪い。高学年になったら必ずいじめられるから、今のうちに気をつけなさい。私はあなたの為に言ってるの、解ってる?」と言った。娘は黙って聞いていたけど、Nさんが帰ってから泣きながら私に聞いた。「M子は、いけない子なの?」私は娘を抱きしめて、「そんなこと無い、M子は良い子だよ、きっとNさんも解ってくれる」そう言うしかなかった。
悔しくて、娘を庇えなかった自分が情けなくて、その夜は布団で泣いた。
その後も、Nさんは謂われのない悪意を振りまいた。
Nさんの息子を先生がひいきしているのをねたんで、私が幼稚園で悪口を言いふらしているから、職員会議になった。
私は感情的で躁鬱の気があるから、声を掛けられても相手にしない方が良い。
そんなことを、言っていたようだ。
仕舞いには主人を呼びだし「奥さんに一言注意して欲しい」とまで言ってきたのだ。
謂われのない事だった。事実無根、覚えのないことばかりだ。
そしてNさんの言うことを信じたSさんが、私に言った。
「みんながあなたを無視してるのが解らない?挨拶しないで欲しいの、私たちも挨拶しようとは思わないから」
悔しかった。
情けなかった。
でもどうしようもなくて、私は逃げた。
事情を理解してくれていた、お母さんがいたから
バス停を移った。
もう、関わらなくて良い。
関係ないところで、平穏に日常を過ごしていた。
ところが……
先日、幼稚園ママ達の親睦会があった。
Nさんは参加しなかったけど、Sさんが参加していた。
ちょっと、どきどきしながらも、まあ直接話さなければ問題ないと気持ちを落ち着けようと思った。
ランチタイムに関わらず、Sさんはビールをジョッキで3杯も飲んでいて、大丈夫かな?くらいに見ていたのだけど……。
帰り道で、Sさんに呼び止められてしまった!
心臓はドキドキ、手が震えた。
今度は何を言われるんだろうと思った。
もう、顔もあわせることもないし、思い当たることなんか無いのに!!
Sさんは言った、最近Nさんの言動に不信感を覚えていると。
私の話をきちんと聞きたいと。
それを言う為に、お酒の力が必要だったと。
Nさんは、私の自転車が何時から何時まで無かったとか、今日の服装とか、誰がいつ遊びに来ていたとか、とにかく気にしているという。毎日のように聞かされて、なおかつ、私の交友関係まで探りその友人の悪口を聞くに至って、SさんもNさんの言動に嫌気がさしてきたというのだ。
そのうえ、「Nさんの子供が、うちの子に乱暴をする」という。
「だから、かざとさんちのT君みたいな優しい子と遊びなさいって言ってるのよ」
なぜ今更、そんなことを言うの?
あなた、あたしになんて言ったのよ?
それでも平静を装い、あたしはSさんの言うことに「もっともです」と頷く。
何て憐れ。
なんと馬鹿馬鹿しい。
バス停を変わったあの日、
悔しくて、唇をかみ切った。
眠れなくて、相手を呪った。
仇なす者全て、滅びよと願った。
対岸の揺らめく炎に誘惑を感じて、河を渡ろうと思った。
行動に移せば、一時的な満足を得られると思った。
相手を切り刻む夢を見た。
だけど理性が許さなかった。
引き留めてくれる友の手があると知っていた。
だから耐えた、
逃げたと言われてもかまわなかった。
今は、
Nさんが只憐れと思う。
あなたに救いはなく、
たどり着く先が、見えているから。
どうしよう
どうしたらいい?
Sさんが、いろいろと話を聞いて欲しいという。
いまさら?
いまさらね?
笑うしかないよ。
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