◆実家に帰ってきた

 7月に近所の神社のお祭りがあるので、娘に着せる浴衣を実家まで取りに行きました。まあ父の日のために、妹と買ったプレゼントもついでに届けられるし……。家を出たのが12時30分くらい、実家には4時少し過ぎに着きました。

 着いてびっくり、居間に45インチのハイビジョンテレビが!!
 一緒にHDD録画機能付きDVDプレイヤーも買ったそうです。

 いったい、いくらかかったんでしょう……?

 父は自営ですが、最近仕事量が減ったと聞いています。将来に備えて、無駄遣いはほどほどにして欲しいなぁ。言っときますが、私は面倒みるつもり無いからね?

「おまえ達に帰ってきてもらわないと、どうにもならない。孫達が小さい今のうちに、こちらに土地買って近くに家を建てないか? 坪いくらくらいだから、このくらいの予算で……」

 勝手なこといってんじゃないよ、くそ親父。
 と思ったけど、言いません。

「子供達が高校に入ったら、私だけ面倒見に来てあげるよ。それまで頑張ってね」

 ああ、それまで持つと良いね……(笑)

 家にあった娘の浴衣は、さすがに小さくなっていました。
 そしたら新しい浴衣を、親父が買ってくれた……。

 私の思惑、親父の思惑。
 子供達には関係ないよね……。

◆学校で

 息子のクラスに、軽い問題を持つお友達がいる。知能は年齢相当だけど、伝達経路が未発達で行こ動が伴わないらしい。以前、そのお母さんに相談されたり先生にいろいろ頼まれたりしたと書いたことがある。
 そのAくんが、2週間ほど学校を休んだ。
 気管支炎と聞いていたけれど、2週間も休むとさすがに心配になってくる。近所のお母さん達と、様子を聞いてみるべきか相談していたある日……。
 担任の先生から、わたし宛の手紙をもらいました。

「Aくんのお母さんは調子が悪そうなので、助けてあげてください」

 ええっ、どういう意味なんだろう?

 取りあえず、A君のお母さんに電話をしてみました。すると、Aくんの気管支炎は治っているけど、虐められるから学校に行きたくないと言っているらしいのです。お母さんは、近所だと誰かにみられるから、あえて遠くの公園でAくんを遊ばせていたとか。

 そう言われては放ってもおけず、先生と相談するようにお母さんを説得し、私は事情を先生に話しに行きました。

 ところが先生は、「病欠してるだけだと思っていた」と言います。
 頂いた手紙の意味を問うと、「Aくんのお母さんは高血圧で大変みたいだから、単に助けてあげてという意味合いだった。Aくんのことは、全く知らなかった。電話しても連絡付かないので」

 だからといって、2週間放っておきっぱなしなんですか?
 確かに学校は、幼稚園のような細かいフォローを望めないけど、同級生のお母さんに手紙で託す前に、やることがあるんじゃないですか?

 先生には、「Aくんのお母さんは心配事があるけど先生に相談できないようなので、連絡を取り合って信頼関係を作ってください。学校とAくんのお母さんの信頼関係と方針が決まってからでないと、我々、近所のお母さん達は何を協力すればいいか解りませんから」と、言いました。

 先生とお母さんは話し合いをしたようで、翌日からAくんは元気に学校に登校。朝ぐずりがちだというので、同級生が家まで迎えに行くことにもなりました。

 しかしその日の夜、Aくんのお母さんから電話がありました。

「先生がクラスで『Aくんのことを馬鹿と言ってはいけない』とか、『近くに行かないようにしてください』とか言うので悲しくなった」

 ……先生がそんなこと言うなんて、信じられない。

 その時はAくんのお母さんに同情して私も憤慨したのですが、翌日に他のお母さんから聞くと。「馬鹿と言ったり虐めたりした人はいますか?」と先生がクラスで聞いただけだとか。いったいどちらが本当のことなんだろう?

 1年生同士のじゃれ合いや、ふざけあいをどうとるか。先生や普通のお母さんにとっては何でもないことでも、深刻に受け止める人もいる。学校に行きたくないための嘘を付いている可能性もある。立ち入る限度が難しい。

 『いろいろありがとうございます、これからもよろしくお願いします』

 携帯に入ったメールを見ながら、思案に暮れて溜息を吐いた。

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