私立叢雲学園怪奇譚・第二部〔本章〕2
2004年1月19日<コメント>
今日所沢は朝から雪です。買い物行くの厭だなー。夕飯はカレーにするか?それなら家にある材料で……あっ、お肉ないや。こないだ使ったのか、冷凍してたやつ。しくしく、やはり行くか……。
ちなみに家はチビと旦那が辛いのが駄目なので甘口のルーを使います。でもホントはスパイスをブレンドしたインドカレーが得意なんです。こないだ学校関係のママ達と新年会をしたとき持っていったら好評でした。(わーい!!)
お菓子も作ります。イギリス風スコーンと、カリビアンラムたっぷりのシフォンケーキ。チョコマフィンとガトーショコラ。バレンタインが近いねー。
妹の誕生日が近いので、先日シフォンを焼いてお誕生ケーキを作りました。
妹とは趣味の方向が似てるから良く一緒に映画も行きます。先日は「ラストサムライ」を見てきました。くどくど感想を言うのは嫌いだから、ただ面白かったとだけ言っておきますね。
ところで「555」が終わったのですが、これはちょっと言いたいことがあるなぁ。見てない人には関係ないから「秘密日記」でぼやきます(笑)
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<本文>
親友の優樹が、本来の部活の合間に友人達と溜まり場にしている写真部でゴールデンウィークにキャンプに行こうと言い出したのは、新学期が始まってすぐのことだった。世話になっているオートショップ〈スティル・ウイング〉オーナー、緒永冬也の実家が経営する貸別荘に友人達と遊びに来ないかと誘われたからである。緒永は優樹の下宿先であるペンション〈ゆりあらす〉オーナー、田村夫妻の友人で、遼も良く知っていた。
若い頃にモトクロスレースをやっていたのだが事故で足を痛め、リタイアしたあとショップを始めたという緒永の物静かな落ち着いた印象からは、元レーサーだったという姿が思い浮かばない。バイク仲間であった田村の妻、小枝子の話だと「事故で生死の境をさまよって悟りが開けた」ということらしく、実際事故に遭う以前は、かなり無茶なライディングでレースでも要注意人物とされていたようだ。自分の若かりし頃と姿が重なるためか緒永は優樹に甘く、都心を抜ける長距離移動を高校生にさせられないと渋る田村に、ショップのバンにバイクを積み高速を降りるまでは運転させないと言って説き伏せてくれたのだ。
山頂付近にかかる雲が風に乗って降りてくるのを見た緒永は、今日は諦めろと優樹に言った。しかし不満から口もきかなくなった様子にとうとう折れて、霧で視界が悪くなったら停まって待つ事を約束させバイクに乗ることを許したのである。
「やれやれ、こんなに視界の悪い峠道を運転することになるなら館山から東京に抜けるまでを引き受けるんだったな、いったい後どのくらい走ればいいのか皆目見当がつかない。霧がなければ湖が見えてくるそうだけど。」
大きく溜息をついたアキラの横で、遼は地図を広げる。
「アキラ先輩が朝は苦手だって言うから、佐野先輩が運転してくれたんですよ?」
「まあ、そうなんだけどさぁ、何だか後ろで寝てるあいつらを見てると面白くなくてね。そう言えばおまえはずっと起きてたのか?」
「先輩が寝てる間も起きていました、ドライブは好きですから。速度と時間からすると湖までは後十五分くらいだと思いますよ、少し前に下りになりましたから突き当たったところに見えるはずです。」
二列になった後部座席には、叢雲学園高等部を今年卒業して大学生となったアキラと同じ、写真OBの佐野和紀、理学部OB轟木敦史、轟木の後輩で高等部一年の真崎宙と忠見勇斗の四人が重なり合うように寝ていた。
房総半島の東部、館山を車で出発したのは夜が明けきらない時間だったが、途中渋滞に巻き込まれ関越自動車道から上信越自動車道に分岐した時点で既に午後二時を過ぎていて、朝からハンドルを握っていた佐野をはじめ、他の三人も長距離の移動に疲れてしまったようだ。
「優秀なナビが起きててくれて助かった。」
アキラの言葉に、疲れた様子も見せず遼が笑った。
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◆Yちゃんからの「ダメ出し」がなかったのでこのまま続きを書きます。(ほっ…。)Yちゃんは自分が小説を書き始めたときからの一番最初の読者なのでありがたい存在。とても厳しい意見をくれるし、興味のないところはすっぱり切り捨ててくれる。でもちっとも誉めてくれないんだよー(T_T)身内も身内、実の妹だからあたりまえか?(笑)
◆終了章・全文アップ!番外編も掲載してありなす。(なお裏番外は腐女子的内容のためパスワード制です、ごめんなさい。興味があるかたはメールで問い合わせてください。ホームページ・掲示板からメールで問い合わせできます)
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http://happytown.orahoo.com/murakumo/
◆ご意見ご感想はこちらへどうぞ!
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今日所沢は朝から雪です。買い物行くの厭だなー。夕飯はカレーにするか?それなら家にある材料で……あっ、お肉ないや。こないだ使ったのか、冷凍してたやつ。しくしく、やはり行くか……。
ちなみに家はチビと旦那が辛いのが駄目なので甘口のルーを使います。でもホントはスパイスをブレンドしたインドカレーが得意なんです。こないだ学校関係のママ達と新年会をしたとき持っていったら好評でした。(わーい!!)
お菓子も作ります。イギリス風スコーンと、カリビアンラムたっぷりのシフォンケーキ。チョコマフィンとガトーショコラ。バレンタインが近いねー。
妹の誕生日が近いので、先日シフォンを焼いてお誕生ケーキを作りました。
妹とは趣味の方向が似てるから良く一緒に映画も行きます。先日は「ラストサムライ」を見てきました。くどくど感想を言うのは嫌いだから、ただ面白かったとだけ言っておきますね。
ところで「555」が終わったのですが、これはちょっと言いたいことがあるなぁ。見てない人には関係ないから「秘密日記」でぼやきます(笑)
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<本文>
親友の優樹が、本来の部活の合間に友人達と溜まり場にしている写真部でゴールデンウィークにキャンプに行こうと言い出したのは、新学期が始まってすぐのことだった。世話になっているオートショップ〈スティル・ウイング〉オーナー、緒永冬也の実家が経営する貸別荘に友人達と遊びに来ないかと誘われたからである。緒永は優樹の下宿先であるペンション〈ゆりあらす〉オーナー、田村夫妻の友人で、遼も良く知っていた。
若い頃にモトクロスレースをやっていたのだが事故で足を痛め、リタイアしたあとショップを始めたという緒永の物静かな落ち着いた印象からは、元レーサーだったという姿が思い浮かばない。バイク仲間であった田村の妻、小枝子の話だと「事故で生死の境をさまよって悟りが開けた」ということらしく、実際事故に遭う以前は、かなり無茶なライディングでレースでも要注意人物とされていたようだ。自分の若かりし頃と姿が重なるためか緒永は優樹に甘く、都心を抜ける長距離移動を高校生にさせられないと渋る田村に、ショップのバンにバイクを積み高速を降りるまでは運転させないと言って説き伏せてくれたのだ。
山頂付近にかかる雲が風に乗って降りてくるのを見た緒永は、今日は諦めろと優樹に言った。しかし不満から口もきかなくなった様子にとうとう折れて、霧で視界が悪くなったら停まって待つ事を約束させバイクに乗ることを許したのである。
「やれやれ、こんなに視界の悪い峠道を運転することになるなら館山から東京に抜けるまでを引き受けるんだったな、いったい後どのくらい走ればいいのか皆目見当がつかない。霧がなければ湖が見えてくるそうだけど。」
大きく溜息をついたアキラの横で、遼は地図を広げる。
「アキラ先輩が朝は苦手だって言うから、佐野先輩が運転してくれたんですよ?」
「まあ、そうなんだけどさぁ、何だか後ろで寝てるあいつらを見てると面白くなくてね。そう言えばおまえはずっと起きてたのか?」
「先輩が寝てる間も起きていました、ドライブは好きですから。速度と時間からすると湖までは後十五分くらいだと思いますよ、少し前に下りになりましたから突き当たったところに見えるはずです。」
二列になった後部座席には、叢雲学園高等部を今年卒業して大学生となったアキラと同じ、写真OBの佐野和紀、理学部OB轟木敦史、轟木の後輩で高等部一年の真崎宙と忠見勇斗の四人が重なり合うように寝ていた。
房総半島の東部、館山を車で出発したのは夜が明けきらない時間だったが、途中渋滞に巻き込まれ関越自動車道から上信越自動車道に分岐した時点で既に午後二時を過ぎていて、朝からハンドルを握っていた佐野をはじめ、他の三人も長距離の移動に疲れてしまったようだ。
「優秀なナビが起きててくれて助かった。」
アキラの言葉に、疲れた様子も見せず遼が笑った。
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◆Yちゃんからの「ダメ出し」がなかったのでこのまま続きを書きます。(ほっ…。)Yちゃんは自分が小説を書き始めたときからの一番最初の読者なのでありがたい存在。とても厳しい意見をくれるし、興味のないところはすっぱり切り捨ててくれる。でもちっとも誉めてくれないんだよー(T_T)身内も身内、実の妹だからあたりまえか?(笑)
◆終了章・全文アップ!番外編も掲載してありなす。(なお裏番外は腐女子的内容のためパスワード制です、ごめんなさい。興味があるかたはメールで問い合わせてください。ホームページ・掲示板からメールで問い合わせできます)
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