私立むらくも高校怪奇譚 1(第7回)
2003年6月27日<コメント 1>
「熊谷先生、違います。死体で見つかったのが二人で一人が行方不明ですよ。」
「おお、濱田刑事、間違えました。何しろ昔のことなのでね。はっはっは。」
というわけでアップしたものを直すのが面倒なのでここで修正しました。ごめんなさーいm(_ _)mぺこり
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<本文>
県警の応援を頼む事件など無いに等しい一市三町一村を管轄区域に持つ100余名のこの警察署で、永島は署長を勤めて三年になろうとしている。当時、彼が警部補として県警から捜査に加わっていたあの事件はつい最近のことのように彼の脳裏によみがえった。
「随分と大所帯で来たものですね、それも署長自らですか?」
「おお、濱田。久し振りだな。」
濱田は美術室の入り口に立っていた永島に軽く会釈をして神崎を手招きした。
「神崎です、よろしくお願いします。」
永島が背の高いこの若い刑事を観察するように見つめると、居心地悪そうに神崎は目をそらした。
「ああ何処かで会った気がしたと思ったら、君はこの学園の生徒ではなかったかな。」
「何だ、そうだったのか。それならそうと早く言わないか。」
「・・・・・申し訳ありません。」
不機嫌そうに濱田に詰め寄られて神崎は慌てて謝罪した。そう言うことならば彼がふさぎ込んでいた理由も納得できる。
「それにしても署長、ここには署の半分くらいの人間が来てるんじゃないんですか?余計なことを言うようですがこれほどの人数は・・・。」
「うむ、つい私が自分で現場を見たくて出向いたものでなぁ。皆が付いてきてしまったのだ。まあ、後は君に任せて引き上げるとしよう。署が空になっていては何かあったときに困るからね。」
「わかりました。後で伺います。」
永島は現場を管理するための警官を数名残してその場を後にしたが、濱田には直接捜査に関わりたいという彼の気持ちが汲み取れた。濱田の上に立ち捜査の陣頭指揮を執っていたのは他ならぬ永島であったからだ。
永島を見送り、濱田は神崎に発見者である学生を呼んでくるように命じた。
連れてこられた二人の男子学生のうち一人はいかにも運動部で体を鍛えていると思われる格好のよい体格で、程良く日に焼けた褐色の肌と端整な顔立ち、意志の強そうな瞳の持ち主であった。立ち姿の姿勢の良さ、身のこなしからおそらくは武道、それも剣道をかなりやっていると濱田には一目でわかった。
(そんなに挑戦的な目で我々を睨むこともないだろうに・・・。)
警官を威嚇するかのような目はもう一人の男子学生を守らんとするがためなのか?
(どうやら第一発見者はこっちらしいな。)
もう一人の方は背の高さはそれほど変わらないが少し小柄に見えるのは細身の身体のためかもしれない。色白で不健康そうな高校生が濱田は苦手だった。特に顔立ちが綺麗な男など話しかけるのに気後れしてしまう。しかし彼は濱田が心配するようなタイプとは少し違うようだった。確かに女のような綺麗な顔立ちはしているが、その瞳からは男らしい気概が強く伝わっていた。
(つづく)
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<コメント 2>
はい、わかってます。どうしてもこんなカップル(違う!)ツーショットになってしまいました。おきまりです。何処かで聞いたよーなみたよーな・・・。でも外せませんでした。美少年とスポーツマン、クウーッ!ってなかんじです。ああぁ、いいんだ。もう。外見かかなくてもよかったかもしれない・・・(ガクリ)
「熊谷先生、違います。死体で見つかったのが二人で一人が行方不明ですよ。」
「おお、濱田刑事、間違えました。何しろ昔のことなのでね。はっはっは。」
というわけでアップしたものを直すのが面倒なのでここで修正しました。ごめんなさーいm(_ _)mぺこり
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<本文>
県警の応援を頼む事件など無いに等しい一市三町一村を管轄区域に持つ100余名のこの警察署で、永島は署長を勤めて三年になろうとしている。当時、彼が警部補として県警から捜査に加わっていたあの事件はつい最近のことのように彼の脳裏によみがえった。
「随分と大所帯で来たものですね、それも署長自らですか?」
「おお、濱田。久し振りだな。」
濱田は美術室の入り口に立っていた永島に軽く会釈をして神崎を手招きした。
「神崎です、よろしくお願いします。」
永島が背の高いこの若い刑事を観察するように見つめると、居心地悪そうに神崎は目をそらした。
「ああ何処かで会った気がしたと思ったら、君はこの学園の生徒ではなかったかな。」
「何だ、そうだったのか。それならそうと早く言わないか。」
「・・・・・申し訳ありません。」
不機嫌そうに濱田に詰め寄られて神崎は慌てて謝罪した。そう言うことならば彼がふさぎ込んでいた理由も納得できる。
「それにしても署長、ここには署の半分くらいの人間が来てるんじゃないんですか?余計なことを言うようですがこれほどの人数は・・・。」
「うむ、つい私が自分で現場を見たくて出向いたものでなぁ。皆が付いてきてしまったのだ。まあ、後は君に任せて引き上げるとしよう。署が空になっていては何かあったときに困るからね。」
「わかりました。後で伺います。」
永島は現場を管理するための警官を数名残してその場を後にしたが、濱田には直接捜査に関わりたいという彼の気持ちが汲み取れた。濱田の上に立ち捜査の陣頭指揮を執っていたのは他ならぬ永島であったからだ。
永島を見送り、濱田は神崎に発見者である学生を呼んでくるように命じた。
連れてこられた二人の男子学生のうち一人はいかにも運動部で体を鍛えていると思われる格好のよい体格で、程良く日に焼けた褐色の肌と端整な顔立ち、意志の強そうな瞳の持ち主であった。立ち姿の姿勢の良さ、身のこなしからおそらくは武道、それも剣道をかなりやっていると濱田には一目でわかった。
(そんなに挑戦的な目で我々を睨むこともないだろうに・・・。)
警官を威嚇するかのような目はもう一人の男子学生を守らんとするがためなのか?
(どうやら第一発見者はこっちらしいな。)
もう一人の方は背の高さはそれほど変わらないが少し小柄に見えるのは細身の身体のためかもしれない。色白で不健康そうな高校生が濱田は苦手だった。特に顔立ちが綺麗な男など話しかけるのに気後れしてしまう。しかし彼は濱田が心配するようなタイプとは少し違うようだった。確かに女のような綺麗な顔立ちはしているが、その瞳からは男らしい気概が強く伝わっていた。
(つづく)
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<コメント 2>
はい、わかってます。どうしてもこんなカップル(違う!)ツーショットになってしまいました。おきまりです。何処かで聞いたよーなみたよーな・・・。でも外せませんでした。美少年とスポーツマン、クウーッ!ってなかんじです。ああぁ、いいんだ。もう。外見かかなくてもよかったかもしれない・・・(ガクリ)
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